アストロスケール ネテックスプロ(Netexplo)から「最も優れた10のイノベーション」グランプリを受賞
持続可能性な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(以下、宇宙ごみ、デブリ)除去サービスに取り組む、株式会社アストロスケールホールディングス(本社:日本、創業者兼CEO:岡田 光信、以下「アストロスケール」)は、ネテックスプロ(Netexplo)が 2,000を超えるプロジェクトの中から、卓越した技術に贈る「最も優れた10のイノベーション企業」の一つに選ばれ、投票の結果グランプリを受賞したことをお知らせします。
日本時間9月22日(火)にフランス パリで開催された、イノベーションフォーラム2020のライブ中継では、最終ノミネート企業の中からアストロスケールのグランプリ受賞の様子が放送されました。ネテックスプロは、社会とビジネスへのデジタル技術の影響を研究する独立組織で、2011年からユネスコのパートナーとして活動しています。尚、日本企業のグランプリ受賞は初めてとのことです。
アストロスケール創業者兼CEOの岡田光信は、以下のように述べています。「ネテックスプロ2020グランプリの受賞を大変光栄に思います。スペースデブリという世界でも最も複雑な社会課題に対して、技術、ビジネスモデル、法規制に取り組むチームの皆と共に受賞の喜びを分かち合いたいと思います。現在、新型コロナウイルスの拡大感染の猛威をはじめ、新たな環境問題が世界中に混乱をもたらしています。そして、社会インフラとして重要な地球の軌道上で、何が起こっているのかに高い関心が集まっています。私たちは、スペースデブリという新しい社会課題が手遅れになる前に、今後も全力で取り組んで参ります。」
近年の低軌道(LEO)における衛星コンステレーションの勃興は、軌道上での衝突や破砕の加速度的な発生を示唆しています。デブリの増加により、今後の衛星ミッションのみならず、宇宙からのサービスやデータに依存する我々の社会をも危機に晒すと言われています。2020年度に打ち上げを予定するデブリ除去の為の実証実験衛星「ELSA-d(エルサディー)」は、人工衛星が寿命を迎えたり恒久故障の際に、軌道上から宇宙機の除去(EOL ※1サービス)を行うミッションで、今後低軌道の環境を保全する重要なサービスとなるでしょう。 アストロスケールは、2013年に創業以来、世界に先駆けデブリの低減・除去策として、軌道上サービスの実現を目指し、EOLサービスや、既存デブリ除去(ADR※2 サービス)の技術開発を進めており、2020年にはシリーズE、静止軌道(GEO)での衛星寿命延長(LEX※3)サービスの開始を発表しました。また、長期に渡り安全で持続可能な宇宙環境を目指す為、技術開発に加え、ビジネスモデルの確立、複数の民間企業や団体、行政機関と協働し、規範やベストプラクティスの策定に努めています。 ※1 EOL: End-of-Life の略称 ※2 ADR:Active Debris Removal の略称 ※3 LEX:Life Extension の略称
英語のプレスリリースはこちらからご覧ください 。