アストロスケールのELSA-d PM飯塚清太が「第5回宇宙開発利用大賞」の内閣府特命担当大臣(宇宙政策)賞を受賞
持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ、以下、デブリ)除去サービスを含む軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールホールディングス(本社:東京都墨田区、創業者兼 CEO 岡田 光信)は、子会社で人工衛星の製造・開発を担う株式会社アストロスケール(本社:東京都墨田区、代表取締役 小山貴義、以下「アストロスケール」)所属の「ELSA-d (エルサディー、End-of-Life Services by Astroscale – demonstrationの略)」プロジェクトマネージャーの飯塚清太が、内閣府主催の「第5回宇宙開発利用大賞」の内閣府特命担当大臣(宇宙政策)賞を受賞したことをお知らせいたします。
宇宙開発利用大賞は、宇宙開発利用の推進において大きな成果を収める、先導的な取り組みを行う等、宇宙開発利用の推進に多大な貢献をした優れた成功事例に関し、その功績をたたえ、宇宙開発利用の更なる進展や宇宙開発利用に対する国民の認識と理解の醸成に寄与することを目的とした内閣府主催の表彰制度です。
アストロスケールELSA-dプロジェクトマネージャーの飯塚清太は、以下のように述べています。 「内閣府特命担当大臣(宇宙政策)賞を受賞できたことを大変光栄に思います。代表して私が受賞致しましたが、現在も軌道上運用を続けるELSA-dプロジェクトチーム、そしていつもご支援下さっている皆様を含め頂いた賞だと思っています。本プロジェクトに関わる皆様に心より感謝申し上げます。 本プロジェクトは当社にとって初めての軌道上実証となり、多くの苦しみも喜びも糧にしながらこれまで邁進してきました。今後も本プロジェクトおよび他ミッションを通じ、持続可能な宇宙環境の整備にグループ全社で取り組んで参ります。」
宇宙航空研究開発機構 (JAXA) で射場管制官(RCO)として勤務後、2017年にアストロスケールに入社した飯塚は、通信系・地上系エンジニアをはじめ、海外コンポーネントの調達、模擬デブリ衛星(クライアント)のプロジェクトマネジャー、最高技術責任者(CTO)アシスタント等の多岐に渡る業務経験を経て、2019年9月にELSA-dプロジェクトマネージャーに就任しました。当社初の軌道上ミッションであるELSA-dは少なくとも数百人規模でミッションを遂行しており、社内外関係者も多岐に渡ります。限りあるリソースの中で高いパフォーマンスを追求し、建設的で根気強くチームを率いる飯塚のリーダーシップスタイルは、当社経営陣のみならず経験豊富な宇宙業界出身者や幅広い世代の国内外プロジェクト従事者等から非常に高い信頼と評価を得ていることから、今回の受賞に結びつきました。
アストロスケールは2021年3月に、ELSA-dをすでに大規模な衛星コンステレーションが運用されている高度550kmへ打上げ・軌道投入後、8月に試験捕獲に成功し、現在も軌道上ミッションを遂行しています。また並行して、軌道上ミッションで役目を終えた複数の人工衛星を除去する衛星「ELSA-M(エルサ・エム、End-of-Life Services by Astroscale – Multi clientの略)」の捕獲機(サービサー)も2024年以降の軌道上実証に向けて準備を進めています。