スペースデブリ除去に取組むアストロスケール Japan Venture Awards 2020から「科学技術政策担当大臣賞」受賞

宇宙機の安全航行を目指し、スペースデブリ(以下、宇宙ごみ、デブリ)除去サービスに取り組む、株式会社アストロスケールホールディングス(本社:日本、創業者兼CEO:岡田 光信、以下「アストロスケール」)は、独立行政法人中小企業基盤整備機構が主催する「Japan Venture Awards(以下、JVA)2020」の最終候補者8名に岡田光信創業者兼CEOがノミネートされ、科学技術政策担当大臣賞を受賞したことをお知らせします。

本日開催の表彰式では、最終ノミネート者の中から、経済産業大臣賞をはじめ、中小企業庁長官賞、また新たに創設された「科学技術政策担当大臣賞」が発表されました。同賞は、科学技術イノベーションの発展に貢献する起業家を対象にし今年度より新設されたもので、内閣府科学技術政策担当竹本直一大臣より創業者兼CEO岡田光信へトロフィーと表彰状が授与されました。

アストロスケール創業者兼CEOの岡田光信は、以下のように述べています。 「創業者というのはいつも終わりがありません。いつも途中でございます。我々もまだ過程なのですが、こうしてご認識下さり賞を頂けること、本当に励みになり嬉しいです。宇宙ごみの除去、宇宙の環境改善というのは、私一人で出来るものではございません。社内にはこのミッションに共感した者が多数あふれています。そうした社員とも喜びを分かち合いたいと思います。この2020年最初に頂いた賞を契機に、絶対に2020年代に世界をリードして宇宙の環境改善に取り組む決意を新たにしたいと思います。」

アストロスケールでは、2013年の創業以来、世界に先駆けデブリの低減・除去策として、軌道上サービスの実現を目指し、今後打ち上がる人工衛星が寿命を迎えたり恒久故障の際に除去を行う、宇宙機の除去(EOL ※1サービス)や、既存デブリ除去(ADR※2 サービス)の技術開発を進めてきました。デブリ除去の為の実証実験衛星「ELSA-d(エルサディー)」の打上げを 2020年夏に予定している他、長期に渡り安全で持続可能な宇宙環境を目指す為、技術開発に加え、ビジネスモデルの確立、複数の民間企業や団体、行政機関と協働し、規範やベストプラクティスの策定に努めています。

現在、ELSA-dは熱真空試験や振動試験等の各種環境試験を終え、いよいよ打上げに向けての最終調整を迎えています。令和元年度には、東京都が実施する最大5億円の補助金事業への採択決定やJAXAが公募する世界初の大型デブリ除去を目指すプロジェクト(商業デブリ 除去実証、CRD2※3)のフェーズ I の契約相手方としての選定等、デブリ除去・低減を目指し、引き続きチームが一丸となり取り組んでいます。 ※1 EOL: End-of-Life の略称 ※2 ADR:Active Debris Removal の略称 ※3 Commercial Removal of Debris Demonstration の略称

英語のプレスリリースはこちらからご覧ください 。