スペースデブリ問題に取組むアストロスケール 民間世界初デブリ除去衛星ELSA-dの打上げ・軌道投入に成功
2021年3月17日–持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(以下、宇宙ごみ、デブリ)除去を含む軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールホールディングス(本社:東京都墨田区 以下アストロスケール)による世界初、スペースデブリ除去技術実証衛星「ELSA-d(End-of-Life Services by Astroscale - Demonstration)」は2021年3月20日(土)午前6時7分(UTC)にカザフスタン バイコヌール基地より打ち上げられます。ELSA-dは、GK Launch Sercicesがオペレーションを担当するソユーズロケットに搭載され打ち上げられます。
アストロスケール 創業者兼CEO 岡田光信は以下のように述べています。「ELSA-dは、打ち上げ準備を無事完了しロケットに搭載され、いよいよ世界に技術を実証する時がやってきました。また、 このミッションによって運用終了時の衛星の除去やデブリ除去などの軌道上サービスにおいて精通した政策提言力とビジネスケースの開発が加速していくでしょう。これから先、デブリ除去市場の成長と軌道上での責任ある行動を実現 していくにあたり、この瞬間は 私たちのチームだけでなく、衛星サービス業界全体にとって大きな出来事であると思います。」
ELSA-dのミッションは、スペースデブリの除去に必要なコアテクノロジーを実証する世界初の民間企業による試みであり、"軌道上サービスを拡大し将来の世代のために安全で持続可能な宇宙環境を実現する" というアストロスケールのビジョンを実現するための重要なステップとなります。英国宇宙局によってライセンス認可を受けており、運用終了時の 衛星の除去やデブリ除去などの複雑なランデブー運用を行う将来のミッションがライセンスを取得するためのテストケースとなります。
イギリス科学大臣 Amanda Solloway氏は以下のように述べています。「危険なデブリ除去は環境面においてだけでなく、大きな商業機会としても重要であり、アストロスケールのような会社が すべての人にとって安全な宇宙を実現するための実証を先導してくれています。英国政府がこのミッションを実現するための手助けができたこと、宇宙の掃除という分野でヨーロッパ最大の投資を行なっていることを誇らしく思います。コロナウイルスからのよりよい復興を遂げながら、今日のようなブレイクスルーを可能にする技術への投資をすることで成長を促進し続けます。」
アストロスケールは打ち上げのLiveイベント配信 を(JST)3月20日午後2時(JST)より実施し、創業者兼CEO 岡田光信 をはじめとした アストロスケールのスピーカー やスペシャルゲストが登壇します。英語版についてはイベントページの説明をご参照ください。