アストロスケール、サステナビリティ・イン・スペース賞を受賞
衛星サービスと長期軌道持続可能性のマーケットリーダーである株式会社アストロスケールホールディングス(本社:東京都墨田区、創業者兼CEO 岡田光信、以下「アストロスケール」)の英国および欧州の子会社Astroscale Ltd.(以下「アストロスケール英国」)はこの度、ブリュッセルで開催された欧州宇宙フォーラム(2022年10月)において、「サステナビリティ・イン・スペース(宇宙における持続可能性)」賞を受賞したことをお知らせいたします。
アストロスケールの受賞は、欧州委員会、欧州宇宙機関(ESA)、および宇宙・衛星の主な業界団体の代表者からなる専門審査員団による審査と、欧州宇宙フォーラムの参加者全員による一般投票によって決められました。
サステナビリティ・イン・スペース賞は、欧州全域において、宇宙の持続可能性(スペースサステナビリティ)に貢献する革新的な技術を実証したプロジェクトや組織を表彰するものです。賞の対象となるのは、危険なスペースデブリや軌道環境の混雑といった課題に取り組み、宇宙エコシステムの持続可能性を強化している組織です。
今回の受賞は、アストロスケールが現在運用中のELSA-d実証ミッションで最初に実証したEOL衛星技術の信頼性の高さを示すものです。次のステップとして、アストロスケールは現在、ELSA-Mマルチクライアント除去の商用ミッションとサービスを開発しています。これは、活動を停止した衛星を低軌道(LEO)から撤去することを目的としたもので、ESAとともに官民連携で取り組んでいます。ELSA-Mでは欧州全域のサプライチェーンを活用し、宇宙機の70%以上をESA加盟国から調達しています。
アストロスケールの衛星ドッキングプレートも高く評価されました。これはシンプルで低コストの技術ソリューションであり、打ち上げ前の衛星に装備することで将来の捕獲サービスに備えることができます。たとえるなら、自動車の連結棒のようなものです。ドッキングプレートは汎用性があり、ドッキングプレートを搭載した衛星が捕獲、軌道離脱、保守点検を受ける準備ができた段階で、磁気インターフェイスやロボットアーム機構を使って衛生を捕獲することができます。
アストロスケールの英国および欧州の子会社であるアストロスケール英国の社長ニック・シェーブは次のように述べています。「欧州宇宙フォーラムでこのような名誉ある賞を受賞できたことを大変嬉しく思います。この賞は、アストロスケールが宇宙の持続可能性(スペースサステナビリティ)市場でリーダーシップを発揮していることを顕著に物語るものです。当社は現在、人工衛星のEOLサービスと既存デブリの除去(ADR)技術の開発を急ピッチで進めており、2025年までに商業向けと各種機関向けの両方の市場に投入することを目指しています。今後も、欧州全域および世界中のパートナーとの緊密な連携を続けてまいります。私たちの使命は、現世代と次世代のために宇宙環境を安全で持続可能なものにすることです。」
アストロスケールは今年、「TIME誌の選ぶ最も影響力のある企業100社」や、Fast Companyの「2022年版 最も革新的な宇宙企業10社」に選出されるなど、名誉ある賞をいくつも受賞しています。