アストロスケール、今後のSB-SDAミッションの調査に向けてDstlの資金を獲得 

Posted 2023年02月16日 カテゴリー:ニュース

衛星サービスと全軌道にわたる長期軌道持続可能性のマーケットリーダーである株式会社アストロスケールホールディングス(本社:東京都墨田区、創業者兼CEO 岡田光信、以下「アストロスケール」)の英国の子会社Astroscale Ltd.(以下「アストロスケール英国」)はこの度、英国国防省の国防科学技術研究所(Dstl)からの資金提供を獲得いたしました。この資金は、2030年代の打ち上げを目指すSB-SDAミッションのコンセプトを調査するために活用されます。  

アストロスケール英国は、Raytheon NORSSおよびSJE Spaceとともに、このプロジェクトに向けたコンソーシアムを結成しました。この研究の目的は、SB-SDAミッションで使用されている現在の技術と手法を包括的に見直し、今後数十年間でそれらがどのように発展していくかを分析することで、SB-SDAに関する知識を深めることです。  

この研究では、2030年までとそれ以降のSB-SDAの将来的な発展、SB-SDAミッションの分析、SDAのための宇宙ベースと地上ベースの能力の比較評価といったさまざまな分野の調査を実施する予定です。このような調査により、現在および将来予想されるSDA機能のギャップを解消するために、既存のSB-SDA技術が経時的にどのように進歩していくのかをより深く理解することができます。  

アストロスケール英国のSSAソリューションエンジニアであるミカイ・デシーは、次のように述べています。「アストロスケール英国のSSAチームは、この研究のためにDstlの資金を獲得できたことを大変嬉しく思っています。この研究は、SB-SDA/ISSAの専門知識を深め、Raytheon NORSSおよびSJE Spaceとのエキサイティングなコラボレーションをさらに発展させる機会となります。」  

このコンソーシアムは、研究費用として10万ポンドを獲得しており、SDAに関する豊富な経験を有しています。これまでにも、政府出資の宇宙監視追跡(SST)プロジェクトで富士通やRaytheon NORSSといった著名なSSA企業と協働してきました。  

宇宙コンサルタント企業であるSJE Spaceは、過去3年間にわたってGNOSIS(Global Network On Sustainability in Space)の技術コーディネーターを務め、SB-SDAのトピックに焦点を当てたGNOSISのワークショップイベントを開催してきました。Raytheon NORSSは、革新的な宇宙ソリューションを専門とするRaytheon UKの事業部署です。エンドツーエンドのSDA機能を提供し、長期的な宇宙運用をサポートするために英国の関連するスキルと経験の開発に従事しています。  

アストロスケール英国は、故障した複数の衛星を低軌道(LEO)から離脱させることを目指すELSA-Mサービサーなど、宇宙の持続可能性(スペースサステナビリティ)をサポートするいくつかのミッション(SSA機能を含む)の開発を主導しています。また、アストロスケールのドッキングプレートを導入することで、将来的なEOLサービスに向けてLEO衛星の未来を保証することができます。