アストロスケール、日本スタートアップ大賞において内閣総理大臣賞を受賞
持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ、以下、デブリ)除去を含む軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールホールディングス(本社:東京都墨田区、創業者兼 CEO 岡田 光信、以下「アストロスケール」)は、本日総理大臣官邸で開催された日本スタートアップ大賞表彰式において、最も評価の高い企業に贈られる「日本スタートアップ大賞(内閣総理大臣賞)」を受賞しました。
日本スタートアップ大賞(旧称:「日本ベンチャー大賞」)とは、次世代のロールモデルとなるような、社会的インパクトのある事業を創出したスタートアップを表彰し、積極的に挑戦することの重要性や起業家への社会的な評価の向上、社会全体の起業に対する意識の高揚を図ることを目的に、2015年より実施されている制度です。経済産業省、農林水産省、文部科学省、オープンイノベーション・ベンチャー創造協議会が応募者を募り、有識者等から成る審査委員会により受賞者が決定されます。
今回アストロスケールが受賞した内閣総理大臣賞は、グローバル市場への進出や社会課題の解決、地域経済の活性化などの事業ビジョンに関する項目をはじめ、事業の独創性や従来のビジネスモデルと異なる新規性・革新性、起業のチャレンジ性、事業の拡張性などを総合的に鑑み、最も評価の高い企業へ付与されるものです。
アストロスケール創業者兼CEOの岡田光信は、以下のように述べています。 「日本スタートアップ大賞(内閣総理大臣賞)を受賞したことを大変光栄に思います。先日創業から9年を迎えましたが、このような名誉ある賞を受賞できたことは、グローバルなチームが一丸となって事業に貢献した結果に他なりません。また、この受賞はデブリの除去・低減を含め、宇宙の持続可能性(スペースサステナビリティ)の重要性やその取り組みへの評価および高い期待の表れだと考えています。宇宙利用の基盤インフラとも呼べる当社の軌道上サービスを実現し、スペースサステナビリティに貢献できるよういっそう精進してまいります。」
アストロスケールは、2021年3月よりデブリ除去技術実証衛星「ELSA-d(エルサディー、End-of-Life Services by Astroscale – demonstrationの略)」のミッションを行っています。これはデブリ除去に係る一連のコア技術を実証する世界初の商業ミッションです。同年8月には捕獲機による捕獲能力を実証し、2022年4月には、高難度の誘導接近の実証に成功しました。
また、軌道上サービスやスペースサステナビリティの実現への道を切り拓くことで、2022年春に当社はTIME誌の「世界で最も影響力のある100社(TIME 100 Most Influential Companies)」に選出されるだけでなく、米宇宙業界誌Via Satelliteの「Satellite Technology of the Year」や内閣府主催第5回宇宙開発利用大賞の「内閣府特命担当大臣(宇宙政策)賞」を含む数々の賞を受賞しています。