アストロスケール英国、ニック・シェーブの社長就任を発表
英国ハーウェルサイエンスアンドイノベーションキャンパス発 ― 衛星サービスと全軌道にわたる長期軌道持続可能性のマーケットリーダーである株式会社アストロスケールホールディングス(本社:東京都墨田区、創業者兼CEO 岡田光信、以下「アストロスケール」)の英国および欧州の子会社Astroscale Ltd.(以下「アストロスケール英国」)は、2022年6月1日付で、ジョン・オーバーンの後任としてニック・シェーブが社長に就任することを発表いたしました。先日お知らせした欧州宇宙機関(ESA)とのサンライズ・パートナーシッププログラム(アストロスケールのELSA-Mサービサーとデブリ除去ミッション、そしてESAのCREAM II衝突回避プログラムを開発することを目的としたプログラム)など、シェーブはアストロスケールが英国で急成長を遂げる重要な時期に入社いたします。
アストロスケール創業者兼CEO岡田光信のコメント 「急成長を遂げるなか、ニック・シェーブが英国と欧州の事業を率いてくれることを大変嬉しく思います。ハーウェルを拠点とするアストロスケールのチームは、当社のマルチクライアントデブリ除去サービサーであるELSA-Mを利用したEOLサービスの開発を牽引しています。ミッション運用から衝突回避、SSA(宇宙状況認識)にいたるまで、当社の技術と専門知識は世界中の軌道上サービス経済を促進しています。アストロスケール英国は数週間後に新しい施設に移る予定です。そこでニックと共に働けることを楽しみにしております。」
アストロスケール入社以前、シェーブは国際移動通信衛星機構で戦略プログラム担当副社長を務めていました。現在は英国宇宙業界の事業者団体UKspaceの議長も務めており、宇宙業界における30年以上の経験を有しています。国際移動通信衛星機構、CGI、Logica、英国国防省防衛研究機関で上級管理職、技術職、営業職を歴任し、事業の大きな発展と成果を達成してきました。MBAレベルの教育を受け、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで宇宙機技術と衛星通信の修士号を取得。UKspaceでの職務に加え、王立航空協会の評議員も務めており、同協会のフェローでもあります。
ニック・シェーブのコメント 「英国と欧州におけるアストロスケールの成長戦略の新たなフェーズを率いていくことを大変嬉しく思います。また、宇宙の持続可能性(スペースサステナビリティ)という当社のグローバル目標に尽力する、才能と情熱あふれるエキスパートチームを引き継げることをとても幸運に思っています。英国政府の国家宇宙戦略(NSS)でも掲げられているように、今こそ、急成長する軌道上サービス経済でチャンスをつかむという英国の目標を実現するときです。英国は、持続可能な宇宙プログラムでリーダーシップを発揮し、産業界のパートナーとの連携、規制改革の支援、国際的なパートナーシップの構築を進めています。次世代のために安全な宇宙環境を維持するため、アストロスケール英国が宇宙業界で新たな雇用と成長機会を創出できることを光栄に思っております。」
これに伴い、ジョン・オーバーンは2022年6月1日付でアストロスケール英国の社長としての任を終え、2022年6月30日より非常勤で勤務します。2017年4月にハーウェルキャンパスにオフィスを開設して以来、オーバーンは英国と欧州でのアストロスケールの目覚ましい成長を牽引してきました。そのリーダーシップのもと、アストロスケール英国は100人の従業員を擁するまでに成長し、今ではハーウェルサイエンスアンドイノベーションキャンパスで最大の宇宙企業となっています。オーバーンは、ESA、英国宇宙庁をはじめとする政府および産業界のパートナーから3,000万ドル以上の資金を調達してきた実績があります。また、UKspaceの一部である軌道上サービスおよび製造(IOSM)ワーキンググループの共同創設者兼共同議長として、軌道上サービス経済の発展を推進してきました。軌道上サービス経済は、2030年までに10億ドル以上の価値を英国にもたらすと予測されています。軌道上サービスの支援に向けたオーバーンの尽力によって、産業界、英国政府、学術界の間には、パートナーシップと資金提供の機会を実現する活気あふれるネットワークが生まれました。
オーバーンのコメント 「長年協力してきたニック・シェーブにアストロスケール英国のかじ取りを引き継ぐことができ、大変嬉しく思います。日本、米国、イスラエルの各チームに、そして欧州の産業界および政府のパートナーとともに力を尽くしてきてくれた英国チームに心から感謝します。持続可能な宇宙経済というビジョンを実現するために、この5年間一致団結して成し遂げてきた成果を心から誇らしく思います。」