アストロスケール、経済産業省より 宇宙船外汎用作業ロボットアーム・ハンド技術開発を継続受託

2022年4月4日に 投稿ニュースで投稿

世界的に需要の拡大が見込まれる軌道上サービスの実現に不可欠な要素技術の確立に貢献

持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ、以下、デブリ)除去サービスを含む軌道上サー ビスに取り組む株式会社アストロスケールホールディングスの子会社で人工衛星の製造・開発を担う株式会社アストロスケール(本社:東京都墨田区、代表取締 役 小山貴義、以下「アストロスケール」)は、経済産業省より令和 3 年度補正宇宙開発利用推進研究開発 (宇宙船外汎用作業ロボットアーム・ハンド技術開発)を受託したことをお知らせします。これは、昨年受 託した令和 2 年度補正宇宙開発利用推進研究開発から継続するものです。

昨今の宇宙開発の進展に伴い、衛星の運用コスト削減や新たなデブリ発生抑止などの観点から、人工衛星の 寿命延長(燃料補給や修理など)のための「軌道上サービス」の需要拡大が世界的に見込まれています。同 サービスの実現には、船外環境でいくつもの複雑な作業を遂行できるロボットアーム・ハンド技術の実用化 が重要ですが、各国とも宇宙船外汎用作業ロボットアーム・ハンドについて自律制御での船外実証等を含め た技術確立には至っていないのが現状です。

このような状況を踏まえ、昨年経済産業省は、令和 2 年度補正宇宙開発利用推進研究開発として、国際標準の主導や、国際競争における重要な地位を獲得することを目的に、軌道上サービス実現のための要素技術である宇宙船外汎用作業ロボットアーム・ハンド技術を世界に先んじて確立するための研究開発に取り組む委託先を公募し、アストロスケールを含む 2 社が受託しました。

アストロスケールは本受託を令和 4 年度も継続し、研究開発を進めます。具体的には、①汎用作業ロボット アーム・ハンド技術、②高度かつ低負荷な自律制御技術、③ロボット手先の転換を可能とするインターフェ イス技術を含むロボットシステムの研究開発を行い、④軌道上サービスの市場動向や標準化動向等を継続的 に把握・分析し、開発計画に反映させるとともに、開発成果を標準化活動機関へインプットします。 ​ ​