アストロスケールが米国拠点を開設 〜追加調達によりグローバル展開の加速・マネジメント層の強化へ〜

2019年4月10日に 投稿ニュースで掲示

宇宙の安全航行の確保を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ)除去サービスに取り組む、株式会社アストロスケールホールディングス(本社:日本、創業者兼CEO:岡田光信、以下「アストロスケール」)は、日本、シンガポール、英国に加え、本日米国拠点をコロラド州デンバーに開設したことを発表しました。また、シリーズDの追加調達として、新たに約30百万米ドルの資金調達を行い、グローバル展開の加速とマネジメント層を強化します。今回の追加調達により、累計総額約140百万米ドルの資金調達を達成したことになります。

事業開発や技術発展の機能を担う、アストロスケール米国拠点のマネジングディレクターには、航空宇宙業界経験25年超のロナルド・ロペスが就任します。直近では、ハネウェル社アジア太平洋地域管轄 防衛・宇宙営業統括として、新規市場開拓や営業利益向上に多大な貢献を果たした他、アメリカ空軍やボーイング社など、政府機関および民間企業にて業務経験を重ねてきました。

アストロスケールの創業者兼CEO岡田光信は、次のように述べています。「アストロスケールにとって、米国拠点の開設は、従業員や顧客にとっても多くの恩恵をもたらす、非常に重要なマイルストーンであると捉えています。米国はこれまで、宇宙交通管制(STM)や軌道上デブリの低減に積極的に取り組んできました。米国に拠点を構えることで、グローバル課題であるデブリ問題について、政策立案者や業界リーダーとの密なコミュニケーションが可能となり、持続的な解決策に向けて考察を深められると考えています。」

アストロスケール米国拠点マネジングディレクターのロナルド・ロペスは、次のように述べています。「アストロスケール米国拠点は、宇宙産業が盛んなコロラド州で精力的に始動します。多様性に富み、進化を遂げるエコシステムの中に身を置くことで、当社のグローバル展開を加速させ、同地域の発展へと寄与したい考えです。」

グローバル経営陣は、その他、米国宇宙局(NASA)のワシントンD.C.本部や在日米国大使館NASAアジア代表として、約15年に及び国際協力や戦略立案に携わってきた、最高執行責任者(COO)のクリス・ブラッカビーを筆頭に、複数年に亘りアストロスケールを支えてきた以下二名で構成されています。国際的なベンチャー企業で、長年会計・人事チームを率いた経験を持つ牧野 愛最高財務責任者兼最高総務責任者(CFAO)と、欧州の航空宇宙産業界のビジネスについて深い見識を持ち、同業界で長期に及びリーダーシップを発揮してきたジョン・アーバン最高営業責任者(CCO)です。

経営層の各々が、技術やビジネス、政策、資金調達等の幅広い知見を持ち寄ることで、アストロスケールが更に成長し、長期で持続的な発展を遂げられるよう邁進していきます。

アストロスケールシリーズD追加調達 引受先(五十音順)

  • 株式会社INCJ
  • 協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合(東京大学協創プラットフォーム開発株式会社)
  • ジャパン・コインベスト2号投資事業有限責任組合 (三井住友トラスト・インベストメント株式会社)
  • スペース・エースタート1号投資事業有限責任組合 (株式会社エースタート)
  • 平尾 丈

 

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