アストロスケール英国、日英宇宙協力の強化に向けた補助金を獲得 

投稿日: 2023 年 8 月 21 日 投稿:ニュース

英国ハーウェル、2023 年 8 月 18 日 –アストロスケール英国はこの度、株式会社アストロスケール、Orbit Fab、CGIと共同で、英国宇宙庁の国際二国間基金のフェーズ1補助金を獲得したことをお知らせいたします。 

この補助金は、英国と日本の関係を強化し、急速に発展する宇宙産業への投資機会を引き出すことを目的としています。  

このイニシアチブの下で、英国アストロスケールはアストロスケール日本、Orbit Fab、CGIと協力してランデブー&近接作戦(ランデブー及び近接操作)の責任ある行動規範の開発、宇宙状況認識(SSA)およびSSAデータの使用によるサポートと検証ランデブー及び近接操作ミッション、および低軌道(低軌道)環境での給油能力の向上。

この補助金は、英国と日本の関係を強化し、急速に発展する宇宙産業への投資機会を引き出すことを目的としています。 

このパートナーシップの大きな利点の一つは、アストロスケールのADRAS-Jミッションを実際のケーススタディとして利用できることです。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の商業デブリ除去実証プロジェクト(CRD2)のフェーズIに選定されたADRAS-Jは、2023年度に打ち上げを予定しています。今回の連携を通じて策定するRPOの責任ある行動規範と、これらの活動をサポートするSSAデータはADRAS-Jミッションでベンチマークされるため、宇宙でのより安全かつ効率的な運用が可能となります。さらに、この度の二国間パートナーシップによって今後の燃料補給ミッションへの道が切り開かれ、宇宙探査とテクノロジーのフロンティアが拡大することが期待されます。     

アストロスケール英国のマネージングディレクターであるニック・シェーブは、次のように述べています。「当社は、日本の同業者やパートナーと緊密に協力することを常に優先してきました。今回のプロジェクトは、その協力関係をさらに深めて強化し、宇宙分野における英国と日本の結び付きを一層堅固にするものです。国際的に連携することで新たな機会を切り開き、イノベーションを促進して、次世代のために持続可能な宇宙環境を構築していくことができます。」 

アストロスケール英国で将来の事業計画策定の責任者を務めるジェイソン・フォーショーは、次のように述べています。「今回の補助金は、アストロスケール英国と当社のパートナーにとって大きな一歩です。当社は、日本と実りある強力な関係を築き、高度な技術力、宇宙政策におけるグローバルなリーダーシップ、海外直接投資を活用して、英国の宇宙分野の成長と発展に寄与してまいります。この提携はジョージ・フリーマン科学研究革新大臣による提携合意の上に成り立つものであり、宇宙ビジネスにおける国際協力に向けた当社の取り組みを強化してくれるでしょう。」    

英国宇宙庁も、このイニシアチブがもたらす展望に大きく期待しています。英国宇宙庁の最高責任者であるポール・ベイト博士は、次のように述べています。「国際二国間基金を通じて世界中の宇宙機関や組織と協力することで、自国で育んできた専門知識や能力を引き上げるスキルを活用し、英国での投資を促して、世界トップクラスの科学と発見を支えることができます。」  

「アストロスケール英国、株式会社アストロスケール、そして英国のOrbit Fabが連携して軌道上サービスの投資チャネルを検討することで、グローバルな宇宙コミュニティと協力するための多くの方法が明らかになります。こうした方法によって、人類は宇宙イノベーションの限界を押し開き、現在も今後も私たちの経済に利益をもたらすビジネスチャンスを獲得できるのです。」  

アストロスケール英国のフェーズ1プロジェクトでは、協力のための堅固な枠組みを確立し、主要関係者との関係を構築することに重点を置いています。フェーズ2は2024年3月に開始され、12か月間にわたって実施されます。フェーズ2では、各ミッションを支援する際のSSAの役割を調査するほか、商業燃料補給サービスの開発や、RPO行動規範の案の検証といった共同のプログラムとイニシアチブを最大限に活用していきます。   

アストロスケール英国は、特にRPOとSSAの分野で、このプロジェクトの成果を将来のミッションに活用していきます。現在のミッションを土台とする二国間燃料補給ミッションの可能性は、英国と日本の将来的な協力という明るい展望を示しています。