ELSA-M

ELSA-Mは、1度のミッションで、複数のクライアント衛星を安全かつ責任を持って捕獲・除去するソリューションを提供します。

ELSA-M捕獲機(サービサー)は、ELSA-d(End-of-Life Service by Astroscale demonstration)ミッションで培ったフライトヘリテージ(宇宙空間での使用実績)の技術、システム、機能を活用しています。捕獲機は、将来さまざまな衛星運用者をサポートすることができ、ドッキングプレートを備えたコンステレーション運用者などに対しては、当社開発の磁力での捕獲機構等の使用が可能となります。

アストロスケールのELSA-Mサービスでは、お客様が抱える衛星の運用終了後にあたる廃棄の問題を解決します。宇宙の持続可能性の優先順位が上がり、規制面、産業界、社会からの圧力が高まる中、当社ELSA-Mサービスでは、衛星運用者が提供するサービスと軌道の環境保全のための積極的な方法を提示します。 

ELSA-Mの軌道上実証は、2026年ごろを予定しています。

ELSA-Mサービスの主な特徴:

複数クライアント対応の除去 

ELSA-Mの捕獲機は、複数の連続したデブリ除去を行うことができるため、再利用の可能性が広がり、サービスのコストを削減することができます。

宇宙での実績

ELSA-Mは、ELSA-dから受け継いだ宇宙空間での実績(ヘリテージ)を基に構築されており、安全で堅牢な運用とライセンス取得可能なソリューションを保証します。 当社は、宇宙でデブリ除去ミッションを積極的に行っている唯一の企業です。

安全性

ELSA-Mのランデブ技術は、受動安全軌道の確保、複数工程での安全制御権、受動及び能動でのアボート処理、高性能な地上局でのシミュレーション・運用者トレーニング、認証・暗号化によるネットワークの安全なサービスといった、クライアントの安全を確保するように設計されています。

最適化された推進系

化学系・電気系推進力両方を備え、正確なドッキング操作やマヌーバ、効率的な軌道変更を実現します。

回転状態での捕獲

ELSA-Mは、特に故障した衛星に多くみられる回転状態での捕獲といった、宇宙での高度なランデブとドッキングが可能です。

オーダーメイドでの運用構想(ミッション概要)

ELSA-Mの捕獲機は、打ち上げられると、クライアントを探して接近し、周回し診断を行った後、クライアントとドッキングするための捕獲マヌーバを実行します。この時点でサービサーはクライアントの高度を降下させ、大気圏へ落とし燃焼させます。

ELSA-Mサービスを利用しませんか?

打上げ前にアストロスケールのドッキングプレートを取り付けることで、将来を見据え、ELSA-Mのサービスを受けられるように衛星を準備することができます。