スペースデブリ(宇宙ごみ)の除去を含む軌道上サービスに世界で唯一専業として取り組む民間企業アストロスケールホールディングスの代表取締役社長兼CEO。2013年の創業以来、5ヶ国でのグローバル展開、500名以上のチーム、累計総額約445億円の資金調達を達成するまでに成長。世界初のスペースデブリの商業実証である、ELSA-d (エルサディー、End-of-Life Services by Astroscale – demonstrationの略)は2021年から2022年にかけて打上げおよびスペースデブリの捕獲・除去に必要なコア技術など、様々な軌道上実証に成功。
宇宙業界における有識者として、国際宇宙航行連盟(IAF)名誉アンバサダー、The Space Generation Advisory Council (SGAC)アドバイザリーボード、英国王立航空協会フェロー(FRAeS)、インパクトスタートアップ協会理事等の職務を兼務。2021年まで世界経済フォーラム(ダボス会議)の宇宙評議会共同議長を務めた。
創業以来、当社は数多くの受賞を誇り、例えば2022年にはTIME誌の「世界で最も影響力のある100社」選定、「日本スタートアップ大賞(内閣総理大臣賞)」や米国宇宙専門誌Via Satelliteによる「Satellite Technology of the Year」などを受賞。そのほか、Space News 2020リーダー・オブ・ザ・イヤー(Small/Medium Business部門)、ネテックスプロ2020 グランプリ、Forbes JAPAN「日本の起業家ランキング 2019第1位」、世界経済フォーラム(ダボス会議)テクノロジーパイオニア 2017、等々が挙げられる。
大学卒業後大蔵省(現財務省)主計局に勤務、のちマッキンゼー・アンド・カンパニーにて経営コンサルティングに従事。その後IT会社ターボリナックス社をはじめSUGAO PTE. LTD.等、IT業界で10年以上グローバル経営者として、日本、中国、インド、シンガポール等で活躍。著書に『愚直に、考え抜く。』(ダイヤモンド社)
1973年生まれ。兵庫県出身。東京大学農学部卒業。米国パデュー大学クラナート MBA修了。
2017年8月アストロスケールのグループCOOに就任。アストロスケールグループの戦略策定を含む組織づくりに取り組む。
2003年からアメリカ航空宇宙局(NASA)本局ワシントンD.C.勤務。地球観測衛星や宇宙探査、有人宇宙探査分野における国際協力パートナー戦略のリーダーを務める他、2005〜2007年の間、NASA Advisory Council(諮問委員会)のエグゼクティブ・ディレクターとしてNASA上級職員等へ政策や計画の助言を行う。2012年8月在日米国大使館NASAアジア代表部代表に就任。駐日米国大使や米国大使館職員、米国政府への戦略アドバイス、アジア諸国パートナーとの契約交渉や紛争解決、アウトリーチ業務に関わる各所でのイベント企画・運営、参加等、幅広く業務を担当。
米国リッチモンド大学(歴史・教育)卒業、ロードアイランド大学大学院(政治学/国際関係)、ジョージタウン大学大学院(経営学MBA)修了。
マイク・リンジーは、2020年1月にアストロスケールにCTOとして入社し、現在および将来のアストロスケール市場と顧客を考察しながら、CTOとして技術戦略の推進と将来のミッションアーキテクチャの形成を担当しています。
マイクは、商業および政府の宇宙産業で12年以上の経験があります。アストロスケール入社以前は、OneWebのスペクトラムアーキテクチャ担当ディレクターを務め、規制の遵守とスペクトル管理を考慮しながら、ミッションデザイン、システムエンジニアリング、衛星のパフォーマンスを統括していました。 OneWebの前は、米国航空宇宙局(NASA)とGoogleでミッションデザインとシステムエンジニアリングの役割を担当し、Lunar AtmosphereやDust Environment Explorer(LADEE)ミッションなどの新しい低コストのミッションを開発して取り組んでいました。
ミシガン大学宇宙工学修士号、航空宇宙工学学士号取得。
ジーン・藤井は、2019年11月にチーフエンジニアとしてアストロスケールに入社しました。日本、英国、米国にスタッフを抱えるエンジニアリングチームを率い、すべてのプロジェクトで高レベルの航空宇宙エンジニアリングの実践が行われるようにする責任を持っています。
ジーンは、商業宇宙産業におけるテクノロジー管理において25年以上の経験があります。アストロスケールに参加する前は、ORBCOMMのスペースセグメントグループの副社長を務め、小規模な通信コンステレーションの開発、テスト、打ち上げ、軌道上チェックアウト、複数の衛星の軌道上運用を統括していました。 ORBCOMMの前は、Orbital Sciences Corpのシニアプリンシパルシステムエンジニアとして、いくつかの小型商用低軌道および静止軌道衛星と打ち上げロケットの設計、テスト、配備に従事していました。
ワシントン大学で航空宇宙工学の修士号を、ボストン大学で航空宇宙工学の理学士号を取得しています。また、国際宇宙大学から宇宙研究の修士号も取得しています。
2021年12月にアストロスケールグループの最高財務責任者(CFO)に就任しました。松山は、財務戦略、資本市場、リスク管理等の分野に精通しており、グローバルファイナンス、投資銀行業務等で培った12年強の経験を通じ、当社の財務機能を主導します。アストロスケール入社以前は、米ゴールドマン・サックスの投資銀行部門に所属し、東京及びニューヨークを拠点として7年超にわたり数多くのグローバル企業に対する、債券、株式、M&A等の戦略的取引に関するアドバイザリー業務に従事していました。また、同社在職中は投資家としても活動しており、日本のベンチャー企業に対する出資案件の発掘と実行を多数主導しました。
東京工業大学工学部で2009年に土木工学の学士号を取得しています。
2022年11月に、アストロスケールの法務顧問に就任。
直近では、消費者サイバーセキュリティーのノートンライフロックにて上級法務担当を務め、同社の日本における法律問題について助言を行っていました。
また、それ以前に務めていたリンクレーターズ外国法共同事業法律事務所では、IPO、転換社債、その他の債券および株式商品、海外投資家向けの日本初のグリーンボンドおよびブロックチェーンボンドの提供など、幅広く国境を越えて資本市場取引について数々の助言実績があります。さらに、レボリュートジャパンやアレン・アンド・オーヴェリーの東京オフィスでの勤務経験もあります。
弁護士としてのキャリアを積む前は、日本の外務省で外交官として5年間勤務。上智大学の法学部国際関係法学科卒業後、ケンブリッジ大学で国際関係学の研究修士を取得。
Nick は、2022 年 6 月に英国オフィスのマネージング ディレクターに任命されました。Nick は、宇宙セクターでの 30 年以上の経験をアストロスケールLtd. にもたらし、IOSM ワーキング グループの現在の議長、および以前は UKspace の議長を務めていました。英国宇宙産業の業界団体であり、インマルサットの戦略プログラム担当副社長。
アストロスケールに入社する前は、Inmarsat、CGI、Logica、および英国国防省防衛研究機関で上級管理職、エンジニアリング、および販売の役割を果たしながら、ビジネスの大幅な成長と成果を上げてきました。
さらに、王立航空協会の評議員を務めており、フェローでもあります。ニックは MBA レベルの教育を受けており、ユニバーシティ カレッジ ロンドンで宇宙船技術と衛星通信の修士号を取得しています。
ロンは、2019 年 4 月にアストロスケールUS に社長兼マネージング ディレクターとして入社し、米国における同社の事業運営を指揮しました。
Ron は、政府および業界で 30 年以上の経験を持ち、システム エンジニアリング、プログラム管理、販売およびマーケティング、技術/研究開発管理、戦略策定を網羅しています。
ロンは、アメリカ空軍の情報将校としてキャリアをスタートし、空軍宇宙軍の宇宙管理部門で宇宙状況認識能力開発の中心を務めました。その後、ボーイングに入社し、ボーイング リサーチ&テクノロジーおよびファントム ワークス内でシステム エンジニアリング マネージャーとしてさまざまなプログラムに取り組み、アジア太平洋地域全体のネットワーク&スペース システム部門の事業開発活動を指揮しました。アストロスケールに入社する前は、ハネウェル エアロスペース社でディフェンス アジア パシフィック営業チームを率い、同社の大幅な売上成長と新市場への拡大を支援しました。
2022 年、ロンは副大統領室によって米国国家宇宙評議会のユーザー諮問グループに任命され、2023 年末には航空宇宙産業協会 (AIA) の執行委員に任命されました。彼はキャリアの半分以上を日本で仕事と生活に費やしており、モーリーン・アンド・マイク・マンスフィールド財団の日米宇宙フォーラムの積極的なメンバーでもあります。
ロンは、1993 年に米国空軍士官学校で理学士号を取得しました。
加藤英毅
株式会社アストロスケール 代表取締役社長
2023年2月に株式会社アストロスケールの代表取締役社長に就任。加藤は宇宙業界で35年以上の経験を有し、国際的にも広く活躍してきました。直近では、2015年に米国ワシントンDCにコンサルティング会社 HISe, Inc.を創設し、7年間、創業者兼社長として宇宙および電気通信分野の戦略的助言および市場開発サポートを提供する同社を率いました。また、それ以前は タレス・アレーニア・スペース社に7年勤め、アジア地域の統括、フランス本社の販売部門統括、北米支社の社長を歴任し、さらにそれ以前には、オービタル・サイエンシズやロッキード・マーティン、ゼネラル・エレクトリック、三菱電機の宇宙部門で勤務した経験を有しています。
フィリップ・ブラット
アストロスケールフランス社長
フィリップ・ブラットは2023年9月、アストロスケール フランスのマネージング・ディレクターとしてアストロスケールに入社しました。
フィリップはシステム エンジニアとしてキャリアをスタートし、その後タレス グループに入社。その後30 年以上にわたってさまざまな指導的役割を果たしてきました。 直近ではタレス フランスでデジタル化の取り組みを推進し、フランス軍内のサービス アクセシビリティの拡大を担当しました。これに先立ち、ブラットは英国国防省のマーシャル プログラムのプログラム ディレクターを務め、100 か所の防衛拠点にわたる航空交通管理を変革しました。 彼はまた、タレス アレニア スペース ドイツの最高経営責任者、およびタレス アレニア スペース フランスのナビゲーション ドメイン担当副社長を務め、人材とヨーロッパのサプライヤーからなる大規模なチームを管理し、欧州宇宙機関である国立研究開発センターに従事しました。
国立トゥールーズ工科大学で電子工学の学位を取得。
オフィル・アズリエル
アストロスケールイスラエル社長
アストロスケールイスラエルのエンジニアリング担当副社長を務めていました。リーダーシップ チームのメンバーとして、買収、新しいオフィスと 2 つの研究所の開設を通じて会社をサポートし、従業員数は9名から 40名以上に増やしました。社長として、彼は引き続きアストロスケールイスラエル の成長をリードしていきます。
また、彼は宇宙産業で 20 年以上の経験を有しています。また、エルサレムのヘブライ大学で科学、数学、物理学の学士号を取得しています。