ELSA-d軌道離脱の予定について 

Posted June 17th, 2023 Posted in News ,

デブリ除去技術実証衛星「ELSA-d (エルサディー、End-of-Life Services by Astroscale – demonstrationの略)」ミッションの最終フェーズについてお知らせいたします。 

2021年2022年にデブリ除去のためのコア技術の実証に成功したELSA-dミッションにおいて、この度、捕獲機(サービサー衛星)の、軌道離脱制御という重要な最終フェーズに移行することになりました。 

本フェーズにおいては、サービサーの残りの推進剤を使用して軌道高度を下げる運用を行い、その後急速に、サービサーの大気圏再突入と燃焼が起こると予想されます。まず、一定の間隔で軌道離脱のためのスラスタ駆動を実施。使用可能なスラスタが限られる中で、マヌーバ一つ一つから得られる多くのデータをもとに軌道離脱に最適な「燃焼と待機」期間を設定します。そしてそのサイクルとマヌーバの最適値を確立後、マヌーバの頻度を上げる予定であり、これにより大気圏再突入のスケジュールがより明確になります。現時点では、軌道離脱のためのプロセスに数か月かかることを想定しており、2023年内の運用完了を目指しています。また、模擬デブリ(クライアント)に関しては、マヌーバ機能を備えていないため、今後数年で自然に軌道から外れることになります。 詳細は こちらの資料をご覧ください。 

宇宙の持続可能性(スペースサステナビリティ)を実現するため、ELSA-dミッションを支え、また応援してくださっている皆様に改めて感謝申し上げます。 #GoELSAd! 

ELSA-d について