アストロスケール創業5周年
CEOの岡田光信がアストロスケールを創業したとき、宇宙産業界やメディアからどれだけ注目され、支持を得られるかは未知数でした。創業から5年が経過した今、アストロスケールが広く認められていることは明らかです。そこで、この素晴らしい革新的な会社が5周年を迎えたことに際し、CEOより皆様に感謝の意を伝えたいと思います。
―2013年5月4日、私はアストロスケールを創業しました。当時、従業員は私ひとりでした。次世代のために安全かつ持続可能な軌道環境を作るのが私の夢でした。多くの人が実現不可能だと考えていましたが、この5年間アストロスケールはたくさんの人々に支えられてきました。そのすべての人々に謹んで感謝の言葉を述べたいと思います。ビジョンを持ったひとりの人間からスタートしたアストロスケールは、いまや3つの拠点に情熱と才能あふれるスタッフ45人を抱える会社へと成長し、世界各地の何万人ものサポーターに支えられています。今までの揺るぎないご支援、ありがとうございました。
最初の1年間、アストロスケールはあまり注目されませんでした。当時私は基本的にひとりで行動していましたが、成功への道につながる、どこまで続くか分からない闇のトンネルの中を歩き出すことにしました。辛い時期を乗り切るために、私は常にマーティン・ルーサー・キング・ジュニア博士の言葉を心に留めていました。
「例え街路の清掃人でも、ミケランジェロが絵を描いたように、ベートーベンが作曲したように、シェイクスピアが詩を書いたように、仕事をきちんとこなさなければならない。そうすれば、天と地に遣わされた全ての使者は、立ち止まり『ここに立派な街路の清掃人がありけり』とのたまうでしょう。」
–マーティン・ルーサー・キング・ジュニア博士
このメッセージは、私がどう生きたいかを端的に表しています。そしてその精神はアストロスケールのスタッフたちにも受け継がれています。情熱を持って生き、仕事に取り組めば私たちは成功するのです。この途方も無い旅が続く中、不可能を可能にするために尽力し、いつの間にか世界に変化をもたらしたすべての人たちに感謝します。
現在、私はアストロスケールの過去よりも未来について深く考えています。宇宙ゴミ(スペースデブリ)除去のトレンドとビジネスは、今後5年間で過去60年間よりも速いスピードで進化すると思います。デブリ除去は低コストでの実現が迫られる段階に達しつつあり、アストロスケールはそのサービスを提供する最初の企業になるべく尽力しています。
すべての仕事に価値があります。正当な精神を持って、正当なエネルギーと情熱を注ぎ、敬意を払って取り組めば、すべての仕事は崇高で意味のあるものになるのです。常に情熱を忘れずに日々を送り、仕事に取り組みましょう。とてつもないサポートに感謝します。今後も、この素晴らしい仕事に共に取り組んで行けたらと思います。
Go Space Sweepers! Go Astroscale.
岡田光信