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CEOメッセージ

創業者兼CEO 岡田光信

創業者兼CEO
岡田 光信

アストロスケールを設立した2013年当時、スペースデブリの除去を含む軌道上サービスの実現は懐疑的な目で見られていました。しかし今では、デブリ問題の深刻さや軌道上サービスの重要性が広く知られるようになり、軌道上サービスは、持続可能な宇宙環境を実現し、人工衛星の運用と地球上の経済を守るために必要不可欠であると世界中で認識されています。人工衛星は、通信から地球観測、測位、災害監視、気候変動監視といったものまでを可能にしている、現代社会の根幹とも言える存在です。

宇宙業界の発展とともに、当社グループもスペースデブリの除去のみに特化した企業から、軌道変更・軌道維持、燃料補給、観測・点検を含む包括的な軌道上サービスプロバイダへと成長してきました。ELSA-dとADRAS-Jの2つのミッションを通じて、RPO(ランデブ・近傍運用)技術の民間企業として前例のない実証を行い、軌道上サービスの開発をリードしております。当社グループは衛星事業者のリスクを軽減し、リターンを高めています。

当社グループの、スペースサステナビリティ実現に向けた取り組みは技術開発をリードするだけではありません。5カ国にまたがるグローバルチームが、複数の政府や民間衛星事業者と協働してこの分野を先導しています。とくに、ますます混雑する宇宙環境に合わせた政策の改善や、宇宙における規範づくりや法規制づくり、宇宙開発の持続可能な成長を支える新たな施策の実施などにも働きかけています。

アストロスケールはスペースサステナビリティや、ひいては宇宙における人類の未来への道筋をより良いものに変える存在になることができると確信しています。多くの衛星事業者が軌道上サービスを採用し、日常的に観測・点検、除去、寿命延長のサービスを行っていくことで、宇宙における循環型経済を目指します。

創業者兼CEO
岡田 光信