
今週ロンドンで開催されたSustainable Markets Initiative (SMI)のRoundtables & Exhibitionにおいて、アストロスケール英国のELSA-M衛星にAstra Carta(アストラ・カルタ)の紋章が搭載されることが、欧州宇宙機関(ESA)により発表されました。これは、地球の外に広がる宇宙空間においても持続可能性と責任ある活動を推進していくというアストラ・カルタの使命を象徴するものであり、アストロスケールにとっても、責任ある宇宙運用をリードしていくという私たちのコミットメントを体現する重要な一歩です。
SMIは、民間セクターの力を活かし、持続可能な経済への移行を加速させることを目的にチャールズ3世国王陛下が創設した取り組みで、アストラ・カルタはその一環として、宇宙分野における責任ある持続可能な活動を推進する枠組みとして立ち上げられたものです。
SMIは、2020年に発表された「Terra Carta」を起点に、気候変動や生物多様性といった地球規模の課題に対して、企業・政府・国際機関などが連携して行動する枠組みを提供しています。アストラ・カルタは、こうしたSMIの考え方を宇宙分野へと広げたもので、官民を超えた協業を通じて、将来世代にわたって宇宙を安全かつ利用可能な環境として守ることを目指しています。
ELSA-Mへのアストラ・カルタの紋章の搭載は、地球の外に広がる宇宙空間においても持続可能性と責任ある活動を推進していくというアストラ・カルタの使命を象徴するものであり、こうした価値観が実際のミッションの中でどのように実践されているかを示すとともに、将来世代のために軌道環境を守るうえで、協業と技術的リーダーシップが果たす役割を強調しています。
ELSA-M(End-of-Life Services by Astroscale – Multiple)は、運用を終えた衛星を軌道から除去することを目的としたミッションです。本軌道上実証ミッションはアストロスケール英国が主導し、英国宇宙庁(UKSA)、ESA、そして商業衛星オペレーターであるEutelsatが支援しています。本取り組みは、ESAとEutelsat Groupによる官民連携プログラム「Sunrise Partnership Project」の一環として進められています。
本ミッションでは、軌道上で役目を終えたEutelsat OneWebの通信衛星に安全に接近・ドッキングし、その後、軌道から除去します。世界初となる商業ベースの「デオービット(軌道離脱)・アズ・ア・サービス(de-orbit as a service)」の実証として、地球低軌道(LEO)がますます混雑する中で、物体同士の衝突リスクを低減するために必要な技術と運用能力を示すものです。
通信や測位、気象予測、気候観測、さらには安全保障まで、人工衛星は私たちの社会に欠かせない多くのサービスを支えています。運用中・運用終了後を問わず、衛星の数が増え続ける中で、ライフサイクル全体を通じた責任ある管理の重要性はますます高まっています。ELSA-Mは、ミッション終了後の衛星を安全に除去することによって、社会が依存する宇宙インフラを守り、より持続可能で循環型の宇宙経済への移行を後押しします。
アストロスケールは、この共通のビジョンに貢献できることを誇りに思います。ELSA-Mを通じて、私たちは宇宙空間への依存が今後さらに高まる中でも、宇宙を安全で持続可能、そして誰もが利用できる環境として維持していくための技術を前進させていきます。



